八重桜は、花びらが幾重にも重なって咲く華やかな桜で、春の終わりを彩る存在です。
一般的なソメイヨシノよりも開花が遅く、満開の時期にはぽってりとした花が枝いっぱいに咲き誇り、まるで春の余韻を惜しむような美しさを見せてくれます。
淡いピンクから濃い紅色まで品種によってさまざまで、そのふんわりとした花姿は見る人の心をやさしく包んでくれます。
特に晴れた日の青空とのコントラストは格別で、思わず足を止めて見入ってしまうほど。
松山市内でも、ソメイヨシノが葉桜になるころから、八重桜が見頃を迎える場所が増えてきました。
少し遅れて咲く桜として、春をもう少し楽しみたい方にはぴったりの花です。