🍑「梅子黄(うめのみきばむ)」──実りと香りが広がる初夏のしるし
梅雨の合間にふと感じる甘い香り。
ふと見上げると、青かった梅の実がほんのり黄色に色づいています。
今は、七十二候のひとつ**「梅子黄(うめのみきばむ)」**。
梅の実が熟し始める、まさに「梅しごと」が本番を迎える季節です。
🌿短いけれど、豊かな季節
「梅子黄」は、二十四節気「芒種(ぼうしゅ)」の末候にあたり、毎年6月中旬頃にやってきます。
この頃は、
- 雨が多く、木々がぐんぐんと枝葉を広げる頃
- 紫陽花やタチアオイ、クチナシなどが次々と咲き誇り
- 田んぼには水が張られ、カエルの声が響くようになります🐸
自然が水を蓄え、次の実りの準備をするこの時期は、生命の息吹に満ちています。
🍶今こそ「梅しごと」のベストタイミング
庭や市場で梅の実が黄色く色づき始めたら、いよいよ「梅しごと」のスタートです!
- 完熟梅は柔らかく甘みが強く、梅酒や梅ジャムにぴったり
- 収穫はタイミングが大事!黄色くなったら早めに収穫を
- 風通しの良い場所で数日追熟すると香りがより豊かに
キッチンに広がる梅の香りとともに、季節を味わう時間は格別ですね🍯
✂️庭木の管理にも最適な季節
梅の実が色づくこの時期は、庭木にもひと工夫が必要です。
- 新しい枝葉がよく伸びる時期なので、軽い剪定で風通しを良くしましょう
- 高温多湿で害虫も活発になるため、防除も大切🐛
- 雑草も伸びやすい時期なので、草刈り・除草剤の併用もおすすめです
※特に梅や桜などの落葉樹は、枝の込み合いを減らしておくと、病害虫対策にも効果的です。
📝まとめ:五感で感じる「梅子黄」の季節
「梅子黄」は、ただの言葉ではなく、日本人が自然とともに暮らしてきた証です。
わずか数日間のこの候に、実はさまざまな気づきがあります。
- 梅の実が色づく → 季節の目安
- 香りが変わる → 食卓の季節感
- 庭の変化 → 管理のタイミング
季節の移ろいを感じながら、暮らしのリズムを自然に合わせていく。そんな「小さな季節感」を大切にしていきたいですね。