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「伸びて広がる!つる性植物と楽しむ四季の庭づくり」

第4回:病害虫とトラブル対策

〜つる植物特有の悩みと解決法〜

つる性植物は、生長の勢いが良く、壁面やフェンス、棚などを美しく彩るガーデニングの名脇役です🌿✨
ですが、旺盛に育つ反面、「蒸れ」「病害虫」「日照不足」などのトラブルも起こりやすい特徴があります。

今回は、つる植物特有の悩みと、その対策方法をご紹介します。


🐛 よくある病害虫とその対処法

つる性植物には以下のような病害虫がよく発生します。

  • アブラムシ
     → 新芽や葉裏に群がり、栄養を吸い取って弱らせます。さらにウイルス病を媒介することも。
     対策:テントウムシなどの益虫の活用や、木酢液・石けんスプレーなどの散布が有効です。
  • ハダニ
     → 高温・乾燥時に多発。葉の裏に点々と赤いダニがつき、葉がかすれて変色します。
     対策:葉裏へのこまめな散水、風通しの確保。必要に応じて殺ダニ剤も。
  • うどんこ病
     → 葉の表面に白い粉がふいたようになり、光合成が阻害されます。
     対策:日当たりを良くし、密植を避けます。早期発見・除去がカギです。

🌬 蒸れやすい構造への対応

つる植物は葉が密集しやすく、蒸れやすい性質を持っています。特に梅雨〜夏場は要注意!

  • 対応策
    • 定期的な剪定・整枝で風の通り道をつくる
    • ネットやフェンスに均等に誘引して、葉が重ならないように配置
    • 根元周辺の草を取り除き、地際の通気性も確保する

🌞 日照不足・根詰まりへの対策

つる植物は意外と日光が好きな種類が多く、日照不足になると花付きや生育が悪くなります。

  • 対応策
    • 植える場所の見直し(朝日が当たる場所がベスト)
    • 上にのびた葉が下の葉に光を遮らないよう、高さを意識した誘引
    • 鉢植えの場合、定期的に植え替えて根詰まりを防止

🍃 風通しと密集防止が健康維持のカギ

病害虫の多くは、風通しの悪さと密集状態を好みます。

  • こまめな観察:葉の裏や混み合った部分を重点的にチェック👀
  • 早めの処理:異常を見つけたら早めに剪定・除去
  • 誘引の工夫:広がりを持たせ、風が抜ける配置にする

🧹 まとめ:美しい姿を保つための「管理習慣」

つる性植物の魅力を最大限に活かすためには、育てながら整えることが大切です。
生長のスピードに応じて管理し、環境を整えてあげれば、病害虫の発生も抑えられ、元気で美しい姿を長く楽しめます✨

次回は【最終回】として、「今どきのつる植物の楽しみ方:昔と今の流行、暮らしへの取り入れ方」についてご紹介します。どうぞお楽しみに!

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