☀️今日から「大暑(たいしょ)」
■ 大暑とは?
今日から暦の上では「大暑(たいしょ)」。
二十四節気のひとつで、一年で最も暑さが厳しくなる頃を意味します。
毎年およそ7月23日頃に始まり、「立秋」までの約2週間がこの時期にあたります。
稲がぐんぐん育ち、蝉の声が響きわたる。
空には入道雲がもくもくと湧き上がり、川や海、風鈴や打ち水といった“夏らしさの象徴”が風景に溶け込みます。
■ 庭のようす:成長と疲れが交差する季節
大暑の頃は、植物にとって最も勢いがある反面、過酷な時期でもあります。
✅ この時期の植物のようす
- 常緑樹は光合成量が増え、枝葉が密に
- 宿根草やグランドカバーは勢いを増し広がる
- 花は日差しで焼けやすく、葉の縁が傷むことも
- 雑草の繁茂がピークに
植物たちは“夏を乗り切るための体力勝負”をしている真っ最中です。
■ 大暑の庭仕事:涼しさと健康を守るために
この時期の手入れでは、植物だけでなく人間側の体力にも配慮が必要です。
🌿 剪定・刈り込み
- 常緑樹の軽剪定や、春咲き低木の切り戻しが適期
- 強剪定は避け、軽く風通しを良くする程度が理想
🌿 水やり
- 朝か夕方の気温が低い時間帯にたっぷりと
- 葉に水が残ると日焼けの原因になるため注意
🌿 草取り・病害虫対策
- 雨の翌朝や曇りの日が草取りのチャンス
- アブラムシ・カイガラムシ・ハダニ類の発生に要注意。葉裏もチェック!
■ ひとこと:大暑は“守る庭”の季節
春や初夏は「育てる庭」、秋は「整える庭」だとすれば、
夏・特に大暑は“守る庭”の時期。
日差しと風、土と水をうまく調整して、
植物も人もストレスを最小限に抑える庭管理が求められます。
この時期に手を入れることで、
「夏バテ知らずの秋庭」へとつながっていくのです。
■ 結び:夏を乗り切る庭の知恵とともに
一年でもっとも厳しいこの時期、
庭の緑や花たちも、私たちと同じように暑さと付き合いながら生きています。
「今日はちょっと水やりの時間を早くしよう」
「いつもより木陰を増やしておこう」
そんなちょっとした気配りが、
庭にも、そして自分自身にも優しい“涼”を生み出す工夫になります。
どうぞご無理なく、涼やかな緑とともに大暑をお過ごしください。