🌼 今日のはな:ノウゼンカズラ(凌霄花)
― 夏空に舞う、朱橙のトランペット ―
■ まぶしい夏に映える、つる性の花木
ノウゼンカズラは、7月〜8月の盛夏に花期を迎えるつる性植物。
鮮やかなオレンジや朱色の花をラッパのような形で咲かせ、夏の青空を背景にとてもよく映えます。
- 花色:朱色〜オレンジ(近年は黄色・ピンクも)
- 花径:6〜8cm前後、房状にたくさん咲く
- 開花期:7月〜8月
- 香り:ほぼ無香
- 花言葉:「名声」「名誉」「栄光」「女性らしさ」
枝先から長く垂れ下がるように咲く姿は、“夏の風に揺れる音楽”のような優雅さを感じさせてくれます。
■ ノウゼンカズラの植物としての特徴
- 分類:落葉つる性木本
- 原産:中国
- 草丈:つるが5〜10m以上にも伸びる
- 葉:奇数羽状複葉。小葉が5〜9枚つく
- 生育環境:日向を好み、湿気と風通しがあれば比較的丈夫
- 管理:剪定によりサイズ調整がしやすく、棚やフェンスに仕立てやすい
つるは気根を出して壁や木に這い上がるため、パーゴラ・フェンス・アーチなどに最適です。
一方、構造物を痛める場合もあるので、住宅壁面には注意が必要です。
■ 庭づくり・外構デザインに活かすには?
ノウゼンカズラは夏のワンポイントカラーとして非常に映える植物です。
おすすめ活用法:
- カーポート横や玄関脇の日除けフェンスに
- ウッドデッキやテラスのパーゴラ(つる棚)仕立てに
- ガーデンアーチに仕立てて来客を花で迎える演出に
- 公園・保育施設などで季節感ある自然の教材として
注意点として、落花が多く掃除が必要になるため、玄関や舗装面への設置は工夫を。
また、冬には落葉しつるが枯れ木のようになるため、冬期の姿もデザインに加味して植栽配置を考えるのが理想です。
■ 結びのひとこと
ノウゼンカズラの咲く風景は、
まるで真夏の空気に花が降り注いでいるかのような開放感を持っています。
その姿を見上げれば、暑さの中にも自然の美しさを感じ、心が軽くなることでしょう。
風に揺れるその朱色の花を見かけたら、
どうぞ一歩立ち止まり、**季節がくれた“陽気な贈り物”**を感じてみてください。