🪨 第1回:砂利と砕石の違い ― 産地・特徴・庭の雰囲気と施工例
庭づくりや外構工事で欠かせない「砂利」と「砕石」。
どちらも石を使った舗装や装飾に用いられますが、形状・用途・雰囲気には大きな違いがあります。
ここではその違いと、代表的な産地・特徴、庭の印象づくりや最近の施工例をご紹介します。
🔍 砂利と砕石の違い
- 砂利(じゃり)
自然の川や海、山から採取される石で、長い年月をかけて角が取れた丸みのある形状。
歩きやすく、見た目も柔らかい印象で、庭やアプローチの装飾に適します。 - 砕石(さいせき)
岩を機械で砕いて作られた人工的な形状の石。
角が鋭く噛み合うため、駐車場の下地や道路の路盤など、強度を求める場所に使用されます。
🏔️ 主な砂利の産地と特徴
砂利は採れる場所によって色や質感が異なり、庭の雰囲気づくりに直結します。
- 白川砂利(京都・岐阜):淡いグレーで上品、和風庭園の定番
- 那智黒石(和歌山):黒色で艶があり、落ち着きと高級感を演出
- 五色石(徳島):赤・白・青・緑など色彩豊かで景石やアクセントに最適
- 瀬戸内砂利(岡山・広島):ベージュ系のやさしい色合いで洋風庭にもマッチ
🌿 庭の雰囲気づくり
砂利は敷くだけで景観が引き締まります。
- 白や淡色系 → 明るく清潔感のある印象
- 黒や濃色系 → 重厚で落ち着いた雰囲気
- カラフル系 → 遊び心や個性を演出
粒の大きさもポイントで、小粒は繊細、大粒は力強いイメージになります。
🛠️ 最近の施工例
- 和風庭園の白川砂利敷き:石灯籠や飛び石と合わせて落ち着いた景観に
- モダン住宅の黒玉砂利:外壁や植栽とのコントラストでシャープな印象
- 防草砂利の駐車場:美観と機能性を両立し、管理の手間を軽減
💬 まとめ
砂利と砕石は、見た目や役割が異なるだけでなく、庭や外構の印象を大きく左右します。
目的に合わせた素材選びで、景観と機能性のバランスを取ることが大切です。
次回は「砂利の種類① ― 白川砂利・那智黒石・五色石など和風庭園向き」をご紹介します。