🍀 第3回:宿根草と球根 ― 来春に向けた準備
🌿 宿根草の休眠のしくみ
秋が深まり気温が下がると、宿根草は地上部を枯らし始めます。
これは寿命を迎えたわけではなく、冬の寒さから身を守るための休眠です。
地上部は枯れても、地下の根や株はしっかり生きており、翌春の芽吹きのためにエネルギーを蓄えています。
代表的な宿根草の例としては、ギボウシやシャクヤク、フロックスなどがあります。
冬の間は姿を消してしまいますが、春になると再び元気に芽を伸ばし、美しい花を咲かせてくれます。
庭に宿根草を植えておけば、毎年繰り返し楽しめるのが魅力です🌸
🌷 秋植え球根の魅力
この時期にもうひとつ大切なのが、秋に植える球根類。
冬の寒さを経ることで、春に美しい花を咲かせます。
- チューリップ:春の定番。色も形も多彩で、花壇や鉢植えに華やかさを添えます。
- スイセン:寒さに強く、早春に凛とした花を咲かせる。香りも魅力のひとつ。
- クロッカス:雪解けとともに咲く小さな花。庭の縁取りや芝生の間に植えると自然な雰囲気に。
- ヒヤシンス:香り高い花で、鉢植えや水耕栽培にも適しています。
これらの球根は、10月〜11月が植え付けの適期。
土に植えて冬を越させることで、春の花壇が一気に華やぎます。
🛠️ 準備と手入れのポイント
- 宿根草は、地上部が枯れたら根元で刈り取り、株元に腐葉土や落ち葉を敷いて防寒対策を。
- 球根は水はけの良い場所に植え、深さは球根の高さの2〜3倍が目安。
- チューリップやスイセンは花色の組み合わせを考えて植えると、翌春の庭がより華やかになります🌼
💬 まとめ
宿根草の休眠と秋植え球根の植え付けは、来春の庭を彩るための大切な準備です。
冬を越す植物たちの姿は、いまは控えめでも、次の季節に向けたエネルギーをしっかり蓄えています。
庭仕事の合間にそんな植物のサイクルを感じながら、来春を楽しみに待つ時間もまた、ガーデニングの醍醐味といえるでしょう😊