🌿 今日の花(実):ヤドリギ(宿り木)
冬が深まり、葉を落とした木々の枝先に、
こんもりと丸いシルエットで姿を現す植物 —— ヤドリギ(宿り木)。
葉の少ない季節だからこそ、森や公園でその存在に気づきやすくなる不思議な植物です。
🌼 ヤドリギってどんな植物?
- 常緑の半寄生植物
- 鳥が運んだ種が樹皮に付着して芽を出し、
樹木から水分や栄養を少しだけ分けてもらいながら育つ - 実期:11〜2月
- 実の色:透明感のある黄白色の小さなベリー
冬の青空に浮かぶ“丸い影”の正体がこのヤドリギで、
光を受けてつやつや輝く実はとても神秘的です✨
✨ 古くからの縁起物・幸福のシンボル
ヨーロッパでは、ヤドリギは
「幸福」「繁栄」「魔除け」の象徴とされ、
クリスマスには家に飾る習慣もあります🎄
日本でも、冬枯れの森のなかで青々と茂ることから、
生命力の象徴として見られてきました。
落葉樹の枝に寄り添いながら生き続ける姿は、
冬ならではの景色をつくり出す特別な存在です。
🌱 特徴と生態
- 寄生してもすぐに木を枯らすわけではなく、共存するケースが多い
- 鳥が実をついばんで運び、枝に“糊状の種子”を付けることで発芽
- 実はねばりがあり、昔は鳥もちとして利用されたことも
樹上に巣のように丸く育つ独特のフォルムは、
冬の自然観察の楽しみのひとつです👀✨
🍃 愛媛でも見かける冬の風景
松山市や東温市、久万高原町など、
寒暖差のある地域ではヤドリギを見つけることがあります。
落葉したコナラ・エノキなどの高木の枝に、
ぽつんと緑の“丸い影”があれば、それはきっとヤドリギです。
💬 季節のひとこと
冬の森で、枝先に丸く光るヤドリギを見ると、
静かな季節の中にも確かな命の輝きを感じます。
華やかな花が少ない冬だからこそ、
こうした“冬の自然のアクセント”が心に響きますね❄️💛

