🌿 今日のはな:カンアオイ(寒葵)
冬の庭や林床で、ひっそりと葉を広げる カンアオイ(寒葵)。
派手な花を咲かせるわけではありませんが、
その静かな存在感こそが、日本の庭にとてもよく似合う植物です。
落葉樹の下、日陰の足元で見かけることが多く、
気づかれにくいけれど、確かにそこに在る——
そんな奥ゆかしさが魅力です🍃
🌱 カンアオイの特徴
- ウマノスズクサ科の常緑多年草
- 葉はハート形で、厚みと光沢がある
- 花期:冬〜早春
- 花は地際に咲き、暗紫色〜茶色でとても控えめ
花は葉の下に隠れるように咲くため、
知らなければ見過ごしてしまうほど。
しかし、よく観察すると独特の形と色合いを持ち、
通好みの美しさがあります。
🌸 “見せない花”の美学
カンアオイの花は、
「見せるため」ではなく「生きるため」に咲いているよう。
この控えめな姿は、
日本庭園における
陰・余白・静けさ といった美意識と深く重なります。
造園の視点から見ると、
主役ではなく“庭を支える存在”。
足元を引き締め、空間に深みを与えてくれる貴重な下草です。
🏡 庭での使いどころ
- 落葉樹の根元
- 石組や飛び石まわり
- 北側の半日陰〜日陰
- 和風庭園・雑木の庭
愛媛のように比較的温暖な地域では、
常緑の下草として一年を通して安定した景観をつくってくれます。
💬 季節のひとこと
寒さの厳しい季節、
足元で静かに葉を広げるカンアオイを見ると、
冬の庭にも確かな命の気配を感じます。
目立たないけれど、なくてはならない存在。
そんな植物に目を向けると、
庭の見え方も少し変わってくるかもしれませんね🌿

