第1回:庭の解体・造成とは?概要と進め方の基本
(【シリーズ】庭の解体・造成に伴う撤去工事のポイント)
住まいや暮らしの変化にあわせて、庭のリフォームや整地、駐車場への転用などを目的に「庭の解体・造成工事」を行うケースが増えています。
今回は、解体・造成工事の全体像や進め方、着手前に知っておきたいポイントをお伝えします。
🌳 そもそも「庭の解体・造成」とは?
「庭の解体」とは、既存の庭にある樹木、庭石、ブロック塀、物置などを撤去して更地や新たなレイアウトにするための作業です。
「造成」とは、地盤を整えたり、土を盛ったり削ったりして、土地を新たな目的に合わせて活用しやすい形に整える工事のことを指します。
例えば、以下のようなケースで行われます。
- 古くなった庭を全面的にリニューアルしたい
- 駐車スペースを拡張したい
- 雑草や手入れの手間を減らしたい
- 地盤や排水を見直し、使いやすい土地にしたい
🛠 解体・造成工事の大まかな流れ
- 現地調査・ヒアリング
庭の広さや構造、障害物の有無などを確認し、どのような工事が必要かを洗い出します。 - 計画立案・お見積り
目的に応じた施工内容を決定し、必要な重機や撤去物、工期、費用などを明確にします。 - 近隣へのご挨拶
騒音や振動が発生する可能性があるため、事前にご近所への配慮が大切です。 - 樹木・庭石・構造物の撤去
植栽の伐採・抜根や、庭石、ブロック塀、物置などの解体作業を行います。 - 整地・造成
撤去後、土地を平らにしたり、傾斜や高さを整える「造成作業」に移ります。水はけの改善や地盤強化もこのタイミングで対応します。 - 次工程への引き渡し
人工芝、駐車場、建築など、次の工事工程に引き継げるように仕上げます。
🔍 工事前に確認すべきポイント
- 地中障害物の有無(大きな石・基礎・配管など)
- 重機やトラックが入れるスペース
- 撤去物の処分方法(再利用 or 廃棄)
- 境界や隣地との関係性
- 法令・条例(緑化義務・擁壁・排水など)
解体・造成工事は「壊すだけ」の単純な作業ではなく、周辺環境や今後の活用計画まで含めて慎重に進める必要があります。
📝 まとめ
庭の解体・造成は、暮らしや土地の使い方に合わせた再スタートの第一歩です。
「何を壊すのか」「何を残すのか」「どう整えるのか」を明確にしておくことで、次の庭づくりや外構工事もスムーズに進みます。
次回は、**第2回「樹木の撤去作業の進め方と注意点」**をご紹介します。
不要になった樹木の伐採・抜根の方法や注意点を詳しく解説しますので、ぜひご覧ください🌱