🌱【第3回】
つる性植物の育て方と注意点
つる性植物は空間を上手に活かせる魅力的な植物ですが、美しく育てるにはちょっとしたコツと工夫が必要です。
今回は「育て方の基本」から「支柱やネットの設置」「剪定・繁殖」まで、育てるうえでのポイントを詳しくご紹介します✂️🪴🌼
🪜 支柱・ネットの立て方と誘引のコツ
つる性植物は、自立せず「巻きつく・絡む」ことで伸びていきます。
そのため、育てる際には必ず支柱やネット、フェンスなどの“からませる構造物”が必要になります。
🧱 基本の構造
- 支柱タイプ:朝顔やミニゴーヤなど、鉢植えにおすすめ。竹や園芸用のグリーン支柱が◎
- ネットタイプ:グリーンカーテンに最適。ゴーヤ、ヘチマ、フウセンカズラなどに
- パーゴラ・トレリス:クレマチスやツルバラなど、観賞用で庭を立体的に演出したい場合に
🪢 誘引のコツ
- 初期の成長段階でつるを優しく巻きつけて方向を誘導しましょう
- 誘引には園芸用ソフトタイや麻ひもを使い、茎を傷つけないようゆるく結ぶのがポイント
- 絡まり過ぎた場合は、整理・調整しながら方向を整えることも大切です
💧 水やりと肥料の管理
つる性植物は生長が早いため、水分と栄養をしっかり確保してあげる必要があります。
水やりの目安
- 地植え:基本は朝の水やり、真夏は朝+夕方の2回
- 鉢植え:表土が乾いたらたっぷりと与える(鉢の大きさに注意)
- 注意点:水切れしやすい種類も多いため、こまめな観察が重要です👀
肥料のポイント
- 成長期(春~夏)に液体肥料を週1回程度、または緩効性の粒状肥料を施す
- 花や実を楽しむ植物にはリン酸が多めの肥料がおすすめ
- 肥料のやり過ぎは葉ばかり茂って花付きが悪くなることもあるのでバランスよく⚖️
✂️ 剪定と整枝のタイミング
剪定はつる性植物の美しい姿を保ち、花付きや実なりを良くするための大切な作業です。
剪定の目的
- 伸びすぎた枝の整理
- 風通しと日当たりの確保
- 花後や収穫後の切り戻しで再生を促進
剪定のタイミング例
- 春に咲くもの(例:クレマチス早咲き種) → 花後に剪定
- 夏に咲くもの(例:ノウゼンカズラ) → 冬〜早春に剪定
- 実をつけるもの(例:ゴーヤ、パッションフルーツ) → 収穫後に整理剪定
整枝・誘引の作業と組み合わせて、形を整えるように行いましょう🍃
🌱 植え替え・繁殖方法
つる性植物は生育旺盛な分、数年に一度の植え替えや株分けも必要になります。
また、お気に入りの品種を増やす楽しみもあります。
植え替えのポイント
- 鉢植えは2〜3年に1回が目安
- 根詰まりを防ぐため、春または秋の穏やかな気候のときに行うのがおすすめ
- 鉢底石と水はけの良い用土を使うと根腐れ予防に◎
繁殖方法(増やし方)
- 挿し木:ツルを10〜15cmほど切り、清潔な土に挿して根を出させる(初夏が適期)
- 種まき:アサガオやフウセンカズラなどは種から簡単に育てられる。発芽適温を確認しよう
- 株分け:多年草タイプの植物で行う方法。植え替え時に一緒に行うのが一般的です
📝 まとめ
つる性植物は、正しく誘引し、こまめな水やりや整枝を行うことで、美しい姿を長く楽しむことができる植物です💐
支柱の設置や水やりの習慣、剪定のタイミングを覚えることで、失敗しにくくなります。
最初は一鉢からでも、丁寧に育てれば、毎年楽しみが増えていきますよ🌿
次回は【第4回:病害虫とトラブル対策:つる植物特有の悩みと解決法】をお届けします🐛🛡️