🛠 第5回:砂利敷きの実用性 ― 防草・排水・防犯効果とその仕組み
砂利は庭や外構の見た目を整えるだけでなく、実用面でも大きな役割を果たします。
防草、排水、防犯──この3つは砂利敷きの代表的な効果です。
ここでは、それぞれの仕組みと施工のポイントをご紹介します。
🌱 防草効果
砂利を敷くことで、地表に光が届きにくくなり、雑草の発芽や成長を抑えられます。
さらに、防草シートと組み合わせることで効果が格段にアップ。
- ポイント:シートの継ぎ目は10cm以上重ね、端部も砂利でしっかり押さえる
- 注意点:砂利が薄いと日光が通り、雑草が生えることがあるため、厚みは3〜5cm以上が理想
💧 排水効果
砂利は水を通しやすく、雨水を地中へスムーズに浸透させます。
- メリット:水たまりを防ぎ、ぬかるみの発生を抑える
- 用途例:庭の通路、駐車場、犬走り(建物周囲の細長い敷地)など
- 施工の工夫:下層に砕石を敷くと排水性がさらに向上
🚨 防犯効果
砂利の上を歩くと「ジャリジャリ」と音が鳴るため、不審者の侵入抑止になります。
- 防犯砂利:通常より粒が大きく硬質で、歩行音が特に大きく出るよう設計されたタイプ
- 設置場所:塀際、裏口まわり、窓下など死角になりやすい箇所に有効
💡 実用性を高めるための施工のコツ
- 下地をしっかり整え、凹凸をなくしてから敷く
- 用途に応じて粒サイズや種類を選ぶ(防犯目的なら大粒、防草+景観なら中粒など)
- メンテナンス時は砂利を一部寄せて防草シートの状態もチェック
💬 まとめ
砂利敷きは、防草・排水・防犯という3つの効果を同時に実現できる、優れた外構素材です。
適切な施工とメンテナンスを行えば、見た目の美しさと機能性を長く保つことができます。
次回は「施工の流れとメンテナンス ― 長持ちさせる敷き方のコツ」をご紹介します。